園長からご挨拶


 人は成長し大人になると子どもの頃の楽しいことはいつまでも記憶に残っていますが、一つ一つ学んできた過程は忘れてしまうようです。
園児が描いた魚の絵 成長は過程であり、その過程でどのようなことをやってきたのか、その過程でどのようなことを学んできたのかが大事です。 とりわけ、幼児期は生涯にわたる人間形成の基礎を培うため、とても大切な時期です。
幼児期にはお子さんの身体的発達の基礎ができ、また精神的にも非常に発達し知的興味も格段に広がり、さらに言語によるコミュニケーションもとても活発になるからです。 そして、この幼児期に入る頃に、生まれてきてご両親のそばで過してきた生活からご家庭を離れ、初めての集団生活である幼稚園での社会生活に入ります。

 さて、その幼稚園はどのようなところでしょうか。幼稚園で行う活動の中心は「遊び」です。園庭や保育室などで友だちといっしょに遊んだり、先生といっしょに遊んだりして、人間関係の基礎がつくられていきます。同じ年齢の子どもとの遊びを通して、またご家庭でのお兄さんやお姉さん、弟や妹のように上下の年齢の子どもといっしょの遊びを通して、友だち関係が育まれます。 園児が描いた魚の絵
また、友だちと「遊ぶ」ことで、新たな、今までに出会ったことない、いろいろな物事に興味を持ったりすることもあるでしょうし、「遊び」を通じて友だちとのルールなど社会生活の基礎を学んでいきます。集団生活の中だからこそ自分の考えや意見を持ちそして言えるような自主性も育まれます。この「遊ぶ」ことで子どもの成長にとって基本的で大切なことを身につけることができ、心も体も豊かに成長していきます。このように幼稚園での「遊び」から子どもは人間形成の基礎を学んでいきます。

 そして、一昔にはどこにでもあった野原や雑木林も昨今では住宅地が増え、この横浜近辺でも自然は貴重になりました。しかし今の大人が子どもの頃には野原や雑木林で時間を忘れ夕方まで遊び回ったように、自然環境は子どもの成長には大切な条件です。豊かな自然の中でこそ春、夏、秋、冬という四季の移り変わりを肌で感じ、季節によるいろいろな鳥や植物や虫との触れ合いを体験することができます。

園長  現在のような豊かな日本であってもお子さんを育てるにはいろいろな課題がありますが、 お子さんの教育にはなによりもご家庭と幼稚園との信頼が最も重要であり、そしてまたご家庭と幼稚園との連携が大事です。お互いに手を取り合い、お子さんの健やかな成長のためにご家庭と幼稚園がいっしょに歩んでいきたいと思います。 どうぞよろしくお願い致します。

 平成21年2月6日 
学校法人和田学園 柏幼稚園
 園長 和田嘉明   

柏幼稚園の先生

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